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マイナー武将とは言わせない!
ここでは、遠江相良氏や肥後相良氏について語ります。
言うなれば、相良氏ファンサイトですよ。




 
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司馬遼太郎「関ヶ原 中巻」から抜粋しました。
関ヶ原の合戦前、西軍による伏見城攻めのときの台詞です。
相良さひょうえのすけ、と読み、第20代当主頼房(よりふさ)、のちの長毎を指しています。
(余談ですが、改名したのは、徳川家康の11男鶴千代丸…水戸藩祖で光圀のパパ…が元服して『頼房』と名乗ったためだそうです。敵城侵入は早いもの勝ちなのに、名前に関してはえらい人が最優先なんですね(笑))

この合戦は少々特殊で、いざ開戦になっても、西につくか東につくかを決めかねて、洞ヶ峠をきめこもうとしている大名が多かったそうですね。
そんな中、相良氏は最初西軍に属し、東軍の勝利を見るや、寝返った人だということは、もはやさがらファン(笑)の常識となっていますが。
実は長毎くん。
ほんとうは、最初から東軍に属したかったそうです。
ただ、西軍の実質の総大将・石田治部少輔三成(いしだ・じぶしょうゆう・みつなり)が強引に味方に引き込んだため、渋々嫌々、伏見城攻めに参加しました。
実際、西国の諸大名の多くが三成に加担していたので、その流れに逆らえなかったのも理由のひとつです。

それでも、長毎の意中の人は家康でした(←恋ではないよ)。
その気持ちを伝えるために、長毎は徳川四天王のひとり・井伊直政にラブレta…違うよ、書状を送りました。
これで、西軍が勝っても東軍が勝っても、うまく立ち回る手はずが整いました。

伏見城陥落後の8月25日、長毎たちは三成の命令で大垣城に兵を進めました。
そして。
東軍が京・大阪へ向かうことを知った三成は、福原・垣見・熊谷・相良・秋月・高橋らの兵7500を大垣城に留めさせ、小西行長、宇喜多秀家らの軍を連れて関ヶ原に布陣します。
相良くんは居残り組。

そこで歴史が動いた(笑)。

関ヶ原で東軍が大勝した日の翌々日、9月17日。
城を東軍の水野勝成(みずの・かつなり)らが包囲する中、三の丸を守備していた相良長毎、秋月種長、高橋元種が、二の丸を守備していた熊谷直盛、垣見一直、木村勝正らを軍議と偽って誘い出し、殺害。
彼らの首をみやげに、東軍に降伏しました。

12月、関ヶ原の論功行賞がなされ、大垣城明け渡しの功により長毎たちは合戦以前から徳川方だったと認定され、本領を安堵されました。
長毎らと同じく、西軍から東軍に寝返った小早川秀秋らの評価は様々でしたが、井伊直政の取り成しもあり、相良家は無事にお家を存続させることに成功しました。

「関ヶ原」を読んでいたら、その熱さに誘われて、このときの相良氏の動きも書いてしまいました。
相良長毎のおいしいところ。
この方は、秀吉の晩年に、「豊臣姓」の名乗りを許されているんです。
それだけ秀吉に気に入られていた、ということなのに、いざ決戦となると徳川方についたのは…これぞ快男児ってか(苦笑)?
江戸時代の武士とは違い、戦国時代の武士は「義より実利」だったそうですが、彼もまさに典型かもしれませんね。

さてさて。
連休終了後、しばらく間があいての投稿となりました(しかも長文…)。
相良氏の気質を受け継いだような、マイペースブログ。
歴史ブログ村に参加させて頂き始めましたので、のんびりながら、相良氏の知名度を上げる与力にでもなれればいいな、と思っております。
…。
野望かな(笑)? 4:25
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